みなさん、今回は僕が栽培の為に借りてきた本なんですけど、とてもいい事が書いてあったんで
「僕だけではもったいない、みなさんにも知ってもらうべき」と思い急遽、文字にしています。
安全な農産物を作ろうと行動しているのでどうしてもスルーできませんでした。
著書は『育てて楽しむ エゴマ 栽培・利用加工』
著者 服部 圭子さん
僕の伝えたい中身はなにかと言うと、『油』の話です。
特に【オメガ3系】について書いてます。
健康は1日にしてならず
まず、【健康の大事さ】ってあまり普段から考えない人が多いのかなと思います。
普段、健康だから健康が永久的に続き、
病気になってから考えればいい、
まだ若いから大丈夫、と
楽観的に捉えている人も多いと思います。
ここで、一度考えてみて下さい。
筋トレをした次の日、ムキムキになっていますか?
なってないですよね。
健康も日々の積み重ねです!
毎日の継続がとても大切。
その継続が簡単にできて、みなさんが健康になる手助けになればと思います。
コスパ最強=健康でいること
例えば【食】に気を使わず肥満になったとしましょう。
まずダイエットがまっています。次に病院での検査、入院。
稼いだお金が、診療代、薬代、
つまり医療費となって出ていきます。
あなたの大事な時間とお金がダイエットと病院に取られます。その取られた時間とお金は、あなたにしか出来ない仕事や、友人、家族との素敵な経験に使えません。
産まれてきたその瞬間から、あなたの貴重な時間は減っていきます。時間は有限で、とても価値があり、お金では買えません。
節約した食費。そんなものより、
はるかに高い医療費を払うことになります。
健康でいれば、時間とお金は、無駄な所にとられません!
これが【コスパ最強】と言った理由です。
健康だから仕事ができる、勉強ができる、旅行ができる、ランチが楽しめる、買い物が楽しめる、スポーツが楽しめる。
すべての生活の基礎が【健康】なんですね。
とはいえ、こだわりすぎは良くないと思います。要はバランス感覚ですね。健康の為にこだわっているのにそれがストレスになっていたら本末転倒です。
僕は50点ぐらいを目指そう!と周りに言っています。ラーメンと餃子を食べたっていいし、お寿司も、ステーキもありです。その次の日、しっかり節制する。これぐらいの距離感ですね!
油脂
タンパク質、炭水化物と並んで三大栄養素と言われているのが脂質。この脂質はグリセリンと脂肪酸が融合してできています。脂肪酸は炭素、水素、酸素からできている。
簡単に説明しますが、このうち、炭素と結合がないものを飽和脂肪酸、結合があるものを不飽和脂肪酸といいます。
飽和脂肪酸(脂)
牛や豚などの恒温動物の油。常温ではラードのように固まるのが特徴
バター、牛脂、ラードなど
体内に蓄積しやすいため、太りやすい
不飽和脂肪酸(油)
変温動物である魚や、植物性の油。低温でも固まらす、液状なのが特徴。
植物性油、魚類の油など
そしてこの不飽和脂肪酸には2種類あって1つが体内で合成することができる一価不飽和脂肪酸。
もう1つが体内で合成できない、食事で摂取する必要がある多価不飽和脂肪酸(必須脂肪酸)に分かれる。
一価不飽和脂肪酸
オメガ9系 オレイン酸
- オレイン酸が多く含まれる、オリーブ油、ナタネ油(キャノーラ油)、パーム油など。
- エネルギー源になりますが体内で作ることができるため、積極的に摂取する必要はありません。
- 植物油の中では酸化しにくいので、保存性が高い。
多価不飽和脂肪酸
オメガ6系 リノール酸
- リノール酸が多く含まれる、ゴマ油、大豆油、コーン油、ヒマワリ油など。
- ほとんどがサラダ油として出回っており、私たちが見慣れている植物油の多くが、オメガ6系です。
- リノール酸は動物体内で作ることができず、食事からとる必要がある必須脂肪酸です
- 酸化しやすいのが特徴。体内でアラキドン酸に変化し、外敵の侵入を防いでくれる
現在、私たちの食生活でこのオメガ6系の過剰摂取が問題になっています。摂りすぎると炎症を起こし、がん、脳血管障害などの生活習慣病、認知症などの原因に。
さらにこのオメガ6系を200℃以上に加熱してしまうと、トランス脂肪酸などの有害物質を発生させてしまいます。(トランス脂肪酸については後述します)
オメガ3系 α-リノレン酸
- α-リノレン酸が多く含まれる、エゴマ油、亜麻仁油、シソ油、青魚の油、くるみ、など
- α-リノレン酸もリノール酸と同じく動物体内で作ることができず、食事から摂る必要がある
- 動物体内でEPAやDHAに変化し、オメガ6系の炎症を抑え、血液をサラサラにする効果
- 心臓病を予防し、子供の脳の発達を促す
- 凍りにくく酸化しやすい
1日の目安の摂取量です
オメガ3系 | オメガ3系 | オメガ6系 | オメガ6系 | |
---|---|---|---|---|
男性 | 女性 | 男性 | 女性 | |
3~5歳 | 1.5g | 1.5g | 8g | 7g |
12~15歳 | 2.6g | 2.1g | 13g | 10g |
30~50歳 | 2.6以上 | 2.2以上 | 11g | 9.5g |
オメガ3系の摂取方法
有効成分を生かしきるため、ここポイントです。
生油で摂取しましょう。加熱しないってことです。
火が通ったものに、仕上げにまわしかけたり、
食卓におき、何にでもかける。サラダ、冷奴、卵焼き、なんでもOK。
ポイントなので2回言います
加熱すると酸化しやすいので、なるべく生油のまま摂りましょう!
α-リノレン酸の効能
- 脳の血管をしなやかにし、血流の流れを改善し、脳卒中、心疾患の予防に
- 生活習慣病からくる、糖尿病の予防
- 脳の認知機能の低下を防ぐ、神経伝達物質の分泌を促すので認知症の緩和
工業トランス脂肪酸
食用油の偏りと、過剰摂取。これと同時に問題となっているのが【工業トランス脂肪酸】の油で、工業と名がついています。
そう人工的に作られた油です。
植物油を、固形、半固形にするため水素添加の加工がされています。
難しい説明は置いといて一言でいいます。こいつめっちゃ悪いやつです。安価で大量につくれるので多くの食品に使われています。
工業トランス脂肪酸の油
- マーガリン
- ショートニング
- ホイップクリーム
- 精製されたサラダ油(においを取り除くため高温処理、結晶化しないよう化学的処理)
- ファットスプレッドなど
残念ですが、みんなが、みなさんが、
我々が、私たちが、僕たちが
大好きなものに
ほとんど入っています。
これらを原料に使ったコンビニ、スーパーの、パン、ケーキ、お菓子、揚げ物、お弁当。
手にとっても【マーガリン】、【植物油】と書いていたら棚に戻す。これですね!
未来の自分が褒めてくれます!
スーパー、コンビニの揚げ物文化を抜け出し、
オメガ3系の生油づかいの食文化を作りましょう!
工業トランス脂肪酸の危険性
- 動脈硬化などによる心疾患
- 認知症、うつ病
- 糖尿病
- がん、など多くの危険性が指摘されています
- アメリカ食品医薬品局(FDA)は、心疾患のリスクを高め安全と認められないとして、2018年から食品への添加を原則認めないと発表
- 代替えのパーム油にも要注意。発がん、糖尿病、脳卒中を促進するとアメリカ農務省(USDA)が研究結果を報告
まとめ
- 健康は日々の継続(逆が生活習慣病)
- 飽和脂肪酸は体内に蓄積しやすいので摂りすぎない事が大切
- 不飽和脂肪酸は多価と一価の2種類ある
- 体内で生成されるオメガ9系は積極的に取らなくてよい
- 体内で生成されないオメガ6系ですが、過剰摂取が危険
- 体内で生成されないオメガ3系の生油づかいが大切
- オメガ3系 α-リノレン酸のいい効果
- 工業トランス脂肪酸の危険性
最後に日本エゴマの会の、村上 周平さんのこの素敵な言葉で終わりたいと思います。
日本全土にエゴマの高貴な香りがただよい、白い花が咲き、油や葉、実を食して、みんなが健康になり、膨大な医療費が不要になりますように。そして、この小さな一粒一粒のエゴマの種子が二一世紀を救うことを強く期待して。これですね。
著者 服部 圭子さん素晴らしい知識をありがとうございます!
前半でも言ってましたが、みなさんバランス感覚ですよ!ではまた!グッバーイ!
コメント